のギャラリーでは、金子國義の油絵、鉛筆画、挿絵等の代表作を時代別、テーマ別に観賞して戴くことができる。
金子國義の絵画世界に共通して見られる、大胆な構図、洗練された色彩、濃厚で上質なエロチスム。
それらは、この画家の生まれ持った資質と、幼少年期の類稀なる生活環境の奇跡的結合から生まれたものである。
この時期に身につけた、いや、原体験として刷り込まれた伝統的日本文化の正当な美的感性なくして、のちの画家・金子國義はありえなかったといえる。
それは学生時代に歌舞伎の舞台美術を学ぶことにより、一層磨きがかかることになるが、一方青年期の彼は、舞台、映画、雑誌などを通して西欧のハイセンスも貧欲に吸収していた。