|
|
天体望遠鏡 油彩・キャンバス 910×1167mm 1975
|
|
|
義ゑがく、絵画空間のユニークな美と魅惑は、その現代離れした”贅沢”さから来ているように思われる。自分の部屋を好みの絵で飾るために絵を描きだしたという画家の出発点自体が、もっぱら美術賞目当ての一旗組か、モダーン・アーティストという名の作品製造機械たちによって踏みにじられている功利一点張りの殺風景な今日の画壇状況のなかでは、すこぶる時代離れした贅沢に映らざるをえない。
|
|
金子國義は今や押しも押されぬ日本の第一線有名画家のひとりとして認められるまでに至っている。しかし、他の画家たちと異なるところは、その名声がむしろ展覧会場の外で、”美術賞”とは関係ないところで、誤解されやすい言葉をあえて使えば、澁澤龍彦をはじめとする現代日本の数少ない贅沢人士のサロンでまず認められ、次第に広範囲へ浸透していったということであろう。
|
|